
バイクユーザー車検初心者の私が、自分で仮ナンバーを取得して、自分で車検場にバイクを持ち込み、初めてバイクのユーザー車検を受けてきました。無事に車検が通り、問題なく車検証を受け取ることができた実体験をレビューいたします。
今回、私のCB1300は車検が切れてしまい、仮ナンバーを取得するといおまけまで付きました。なんとか仮ナンバーを取得して、書類を取り揃え、点検整備をしっかりと行い、ユーザー車検当日をむかえました。やれやれ。
ネットで予約をした受験時間は14時半より。バイクユーザー車検を受けに行った車検場は所沢検車所です。
それでは、バイクユーザー車検の実際を順を追って見ていきましょう。
仮ナンバーを取り付け所沢検車所へいく

私のユーザー車検の受験時間は午後の14時半からです。なので、14時ころに付けばよいでしょう。それまでにしっかりと書類の準備などをしておきました。
自賠責保険は前日までに近くの自動車屋さんで入っておきました。
当日、私は車検が切れているので、仮ナンバーに付け替える必要があります。
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仮ナンバー申請・取得方法と実際
仮ナンバー申請・取得方法と実際をチェックしてみよう。仮ナンバーは、車検切れの車を移動させるためとか、廃車(抹消登録)済みの車のナンバーを取り直す場合などに「仮ナンバー」を取る必要がでてきます。 取得は ...
ちなみに車検場ではこの仮ナンバーを外して正規のナンバーで車検を受ける必要がありますので注意しましょう。ナンバーを付け替えるためのドライバーなどの工具類も忘れずに持って行く必要があります。
所沢検車所へいく

所沢検車所は、正確には「所沢自動車検査登録事務所」といいます。ウチからバイクで30分はかかりません。車検を受けたのが7月も終わりのめっちゃ暑い日。
ユーザー車検を受ける前には必ず検車所の予約を取る必要があります。私はこの日お昼過ぎ14時からの予約をとっておきました。
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バイクユーザー車検をネット予約する(スマホでもOK)
さて、車検を受ける上で、継続検査、予備検査は全国どこの検査場でも受けることができます。 しかし、新規検査、構造等変更検査の場合は、使用の本拠の位置を管轄する検査場で受検する必要があります。 私の場合、 ...
関越自動車道で行くとかなり早く着きます。関越自動車道、所沢ICより所沢方面へ約3kmのところにあるのです。
所沢自動車検査登録事務所所在地
- 住所:〒359-0026 埼玉県所沢市大字牛沼字下原兀688番地1
- 登録案内(音声):050(5540)2029
- ユーザー車検予約(専用):050(5540)2129
- 検査窓口:04(2998)1603
- FAX:04(2994)1569
アクセス
- 西武鉄道池袋・新宿線所沢駅から 西武バス2、3番ポール(東所沢駅、清瀬駅、志木駅南口行)で安松バス停下車約15分 又は、東所沢駅経由(所沢車検場まわり)エステシティ所沢行で所沢車検場前下車
- JR武蔵野線東所沢駅から西武バス(所沢駅東口行)で安松バス停下車約15分 又は所沢車検場経由 エステシティ所沢行で所沢車検場前下車
- 関越所沢インターから所沢方面へ約3km
車検当日、所沢検査場には14時過ぎに到着。14時半からの検査には余裕があります。
しかし、周りを見るとバイクは、ほとんどいません。今日も夏の太陽が容赦なく照りつけます。もしかしてバイクの人たちは午前中にほとんどが終わっているとか?
通常、初めてのユーザー車検の場合、早めに並んで、前の慣れている人の検車状況を見学するとよい・・・と、どれを見ても書いてありました。しかしこの日バイクは皆無。
うーーん、これは腹をくくってやるしかない、っと自分に言い聞かせました。
それでは、実際の書類を購入、記述に行きましょう。
書類と印紙の購入
その前に・・・私の場合、仮ナンバーの運行ですので、忘れないうちに仮ナンバーを外して普通のナンバープレートに付け替えます。
車検は仮ナンバーでは受けることができないときいていたので、検査場に着いたらすぐに交換をしておきました。
継続車検の書類一式の購入

所沢検査場の場合、まずはA棟に行って書類の購入と重量税の納付を行います。
ナンバーセンター所沢の施設に入ります。この日は7月、とても天気が良く外の気温も30度を超えています。
直射日光の下、ナンバープレート交換作業をしたので、早くも汗だくです。ナンバーセンター内の冷房がとてもうれしかったです。

書類作成、申請用紙のカウンターで書類一式を購入します。ちなみに自賠責保険もこちらでは入れるようです。
車検場に到着したら館内の受付で「継続車検の書類一式下さい」と伝え、必要書類一式(自動車重量税納付書、自動車検査票、継続検査申請書の3枚)を購入します。

書類代は25円でした。
重量税など印紙は隣のカウンターですよ、と教えていただきました。ユーザー車検が増えているのでしょう。いがいとこのあたりは、係の方がいろいろと教えてくれるようです。
私の場合は係の人と話すとき、「ユーザー車検を初めて受けるのでよろしくお願いいたします。」と、とりあえずあいさつをしていました。
そうすると、いろいろと親切に教えてくれる方が多く、とても助かりました。
ただ、この日は平日の最終ラウンドとあり・・・とても人が少なく、検査場も空いていましたので、良かったのかもしれません。何からなにまで頼ることを期待するのも、問題があるかもしれないと、自分自身には言い聞かせました。
自動車審査証紙・自動車検査登録印紙を購入
隣のカウンターで車検費用としての「自動車審査証紙」(1300円)と「自動車検査登録印紙」(400円)、重量税として「自動車重量税印紙」(5,000円)を購入します。
書類を出すと、係の人が印紙を所定の場所に貼り付けてくれました。

こちらが自動車審査証紙1300円と自動車検査登録印紙で400円です。
自動車重量税印紙を購入

こちらが自動車重量税印紙で5000円です。
トータルで6725円となります。
それでは続いて書類の記入をやってみましょう。
書類の記入
書類の記入をして、書類を隣の棟に提出するよう指示されました。まずは隣の棟に移動します。

書類記述のための見本があると聞いていたので、まずは書類見本をさがしました。カウンターの一番端に「書類の見本」という札を発見。
すかさず書類の書き方見本をゲットして、書類を書き始めます。
といっても、記入することは自分の住所や名前、車検証からの写しとなります。一つ大事なことはバイクの走行距離を記述するところがありますので、事前に「定期点検整備簿」などに記述しておくと良いでしょう。

ユーザー車検ビギナーの私でも、きちんと確認をしながら書いて20分程度で書き終わりました。
慣れている方や、書くのが早い方なら5分程度で終わるかもしれません。
記述する上での注意点
- バイクの走行距離を記述するところがありますので、事前に「定期点検整備簿」などに記述しておくと良いでしょう。
- 鉛筆で記入するところと、ボールペンで記入するところがありますので、書類の見本を見て間違えないようにしましょう。
書く内容は本当に難しくありませんので、書類の見本を見ながらゆっくりと書きましょう。
また事前に書類を手に入れて、自宅で書いてくると良いかもしれません。
さて、書類を書き終わりましたので、書類を提出します。係の人が書類を確認、はんこを押して書類を返してくれます。
返してもらった書類を持って、検査ラインに並ぶよう言われました。
さぁ、これからが検査の本番です。ちょっと、緊張してきました。
それでは検査ラインに向かいましょう。
バイク車検・受験の実際:検査ラインを行く

さぁ、バイク車検に必要な全ての書類も整いましたので、検査ラインに並びます。これが初めてのバイクユーザー車検だと、かなり緊張します。
余裕を持っていくと良いでしょう。書類はタンクバックに入れておきました。
このとき、すぐに並ばず、5分程度検査ラインを見学して検査の流れを把握しておくと、自分の番になっても落ち着いて対処できるのでおすすめです・・・といろんなところに書いてあったのですが、私の場合、周りにバイクの受験者が全くいません。
それどころか、4輪車の受験もまばらです。今日は本当に空いているようです。
2輪ラインに並んで、ちょっと待っていたのですが、誰も来る気配がないので、意を決して受験開始です。
しかし、検査官がいません。うろうろしていると、どこからか検査官が走ってきました。
検査官に「初めてのユーザー車検です。ご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。」と元気よく、まずはあいさつ。

検査官も手慣れているようで、はいそのまままっすぐ前に進んで!とまずはブレーキ検査にうながされました。
バイク車検の検査内容は以下でした。
- 前後ブレーキチェック
- ヘッドライト光軸検査(ハイビーム)
- ウィンカー、ブレーキランプ、ヘッドライトのハイ・ロー、クラクションの動作チェック
- 車体のねじなどの締め付け、外観車体番号、エンジン番号チェック
- 排気ガス検査
前後ブレーキチェックは回転ドラムに前輪と後輪をのせ、ブレーキをかけるだけ。
動作チェックは検査官の言われるようにするだけです。
ねじの締め付け関連のチェックは検査官が検査棒でバイクのあちこちをチェック、また目視チェックなどをします。
一番緊張したのはヘッドライトの光軸です。だれもがここが一番落ちる可能性が高いとのことです。
で、ハイビームにして下さい、と言われた瞬間、アクセルを2500rpm程度に一定に保ちます。光軸もそうですが、光量でもチェックされるとのことですので、アクセルを少しふかすと良いとのことです。
懸念された光軸も一発で通り、かなりほっとしました。
最後の排ガス検査のところで、マフラーの音量がかなり高いので、次回は通らないかもしれませんよ、と言われました。
うーーん、それはこまるな・・・ノーマルマフラー持っていないし・・・次回はちょっと考えてしまうな。
検査クリアー後は総合判定室へ行く

すべてクリアーすると総合判定室に行き、検査官に書類を渡し、判子を押してもらいます。トータルの所要時間10分ほどでした。
今回はすべて1発で合格でしたが、不備があった場合は一旦開放されて、再検査してくれるみたいです。
その際は、不備のあった項目だけのチェックとなるようです。
それでは書類を提出して新しい検査証をもらいに行きましょう。
車検査証の受け取り
無事検査がすんだら、判定所でハンコをもらいます。

その書類を全て持って検査合格車の窓口に提出をします。
車検査証・自動車検査票 ・検査申請書 ・自動車重量税納付書、全ての書類をを窓口に提出します。
待つこと数分、新しい車検査証とステッカーを受け取ることができます。
いつもであればバイク屋さんに頼んで、新しいステッカーや真新しい車検証なんて気にもしなかったですが、さすがに今回は自分自身が初のユーザー車検と言うこともあり、とても良かったです。

新しい車検証、そしてキレイな次回車検満了年度の入ったステッカーをもらうと本当にうれしくなりました。

最後に古いステッカーをはがして、新しいステッカーを貼り付ければ、今回のユーザー車検は無事終了です。本当におつかれさまです!
最後に汚い手でステッカーを貼ってしまったので、指紋がべったり残ってしまって後悔しました。
バイクユーザー車検のまとめ
今回初めてユーザ車検を受けてみて、車検を自分で受けることはそんなに難しくない、と言う印象です。
たしかに、いろいろな書類を用意したり、自分でたくさんのチェックが必要となりますが、事前に準備ができれば全く問題はありません。それどころか、車検が初心者の私でも、本当に問題なくトラブルも皆無で今回ユーザー車検を通すことができたのは良かったと思っています。
もちろん、それは日頃の点検整備、そして問題があった場合にはすぐに行くことができるバイク屋さんが近くにあることも前提になると思います。
ユーザー車検でかかった金額
今回のユーザー車検でトータルでかかった金額は20,125円でした。
バイク屋さんに預けて車検を受けると、ちょっとした額がかかります。それを考えるとこの金額は、非常に安く感じます。
内訳を見てみましょう。
- 自賠責保険:13,400円
- 書類代:25円
- 自動車審査証紙:1,300円
- 自動車検査登録印紙:400円
- 自動車重量税印紙:5,000円
ユーザー車検で車検を通すとわずか2万円ほどで、通すことができます。これは金銭的に非常にメリットがあると思います。
基本的には車検のない250ccでも自賠責保険はあまり変わらないので、そんなに変わらない金額で大きいバイクを維持することができるわけです。
たしかに平日しか受験することができませんが、あらかじめ書類を用意しておけば、本当に1時間かからないでしょう。
継続車検であれば、日本全国どこの検査場でも受験することができるので、会社員の方でも、お昼休みと少々の有給をもらえば、ユーザー車検は可能ではないでしょうか。
社会人であれば、バイクの走行距離は大幅に伸びることはないと思います。
また現在のバイクの耐久性を考えれば、実際にバイク屋さんにバイクを預け車検をとってもらうコストとユーザー車検のコストを比較すると、ユーザー車検を受けてみようかな、と言う気も起きるのではないでしょうか。
もちろん前述のようにバイクの日頃の点検整備、そして信頼おけるバイク屋さんが近くにあるという前提は外せません。
私たち社会人が長くバイクを乗るためにはコストという問題は除外視できませんので、次回もユーザー車検を視野に入れながら考えていきたいと思っています。
また、機会がありましたら、4輪車のユーザー車検の挑戦もしたいお思います。こんな私の初心者ユーザー車検のサイトをご覧いただき本当にありがとうございます。皆様も無事故無違反で、楽しいバイクライフをお送り下さい!